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近視の進行に関係する姿勢についてもう一度考えてみよう

姿勢の重要性

長年、子供の視力回復の仕事をしてきて思うことがある。お子さんたちの日頃の姿勢を注意してくれれば視力はそんなに悪くならないのに、と。 外来には必ず父兄が同席するが、その父兄がうちは本を読む時間も気をつけていますがなぜ近視が進むのでしょうか、と聞かれる。お子さんの本を読む姿勢を見ているわけではないが、本と目の距離に問題があるのは当然予想される。

目と本の距離が40センチと20センチとでは2.5ジオプターの負荷が余分にかかるということはあま理解されていない。2.5ジオプターを知るには100円均一の店に行って+2.5ジオプターの老眼鏡をかけて見ればわかる。これだけの負荷があれば容易に近視になると理解できるであろう。

右の写真をご覧下さい。これはバランスチェアのホームページからわかりやすいので借用しました。同じ子供のモデルだが椅子や座り方で随分と本と目の距離が違ってきます。この違いについて親御さんはなかなか気づいていません。実は家庭でも注意した時だけ姿勢を正すのですが、学校ではそうもいきません。

自分も子供が小学生の頃、父兄参観に何度かいきましたが先生も姿勢について注意するという事はありませんでした。今の学校にとっては姿勢がどうのこうのより、クラスの平均点を他と競うのが重要みたいですから、このままでは目だけでなく身体まで悪い姿勢の影響が来るのではないかと心配します。

日本の教育

家庭教育から学校まで教育の質が最近劣ってきているのが問題だと思うのにマスコミも含めて誰も意見を言わないのはどういうことだろうと思っています。姿勢をしつける事は子供の成長にとって非常に重要な事だと思いますが、姿勢は二の次で勉強の知識獲得が優先しています。姿勢を正すと脊髄神経が左右に揃い、首から腰まで均等に機能します。それにより自律神経も整い、脳の働きも良くなります。

日本はいつのまにか詰め込み教育が主流になり、ものを考えなくなっています。平成4年頃に後輩に「こんなことも知らないの」と言ったら、先輩そんな事、教えてくれてないですよ、と返事をされたのには絶句しました。自分で考えるという事が欠如してきているとつくづく思いました。

机と姿勢

机の椅子に座り、これから勉強しようという時はまだいいのですが、10分もするとだんだんと前のめりになって、目と本との距離がどんどん近づいてきます。家庭でも四六時中子供を見ている事も出来ません。したがって食事をするとき、団らんのときなども姿勢について注意しなければいけません。

また、親は鏡ですから、母親が叱っているのに父親が寝そべって雑誌などを見ていると、お父さんも寝ながら本を読んでいるのにって、反抗的になる事もあります。子供は大人を見て育ちますから、子供の前での夫婦喧嘩はとてもよくないですが、姿勢なども手本を示すべきです。

スマホ育児

アメリカの刑事もののドラマを見るのスラム街の家庭が映し出されるが子守はテレビにお任せというか、日中はテレビがつきっぱなしで、子供はテレビの前にずうっと座っている風景がよく見られます。これがいまではスマホ育児にとって代わり問題になっているようである。日本でも小児科医会が「スマホに子守をさせないで!」とキャンペーンを実施している。

スマホが一般的になる前から小型ゲーム機に夢中になって乳飲み子を抱えている母親が子供とのアイコンタクトもとらずにミルクをやっていると問題になっていた。子供の育て方以前に親の再教育が必要かもしれません。

中国の学校では

ほんべクリニックは名古屋駅前にあるので結構中国人の親子も来院します。中国では今も授業中の姿勢には口やかましく注意をすると患児の父親が言ってました。右の写真はネットで見つけた中国の小学校と思われる授業風景です。机にパイプが付いていて身体が前のめりにならないようにしてあるのがわかります。

中国も子供の近視化の防止には力を入れている事がわかります。この写真を見せるとクリニックを受診する多くの人が感心して、子供の机に是非付けたいという親御さんが多くいるのに驚いています。

姿勢が保てない理由

小学校低学年ではまだ体幹がしっかりしてなくて背筋力が弱い子供達がいます。また、子供のわりに身体が硬く前屈ができず手が床に着かない子供も見かける事が多くなりました。元気はつらつで身体が柔らかいはずの子供達が運動不足で体力も低下していると昨今の統計で指摘されています。こういう子供たちは寝る前に布団の上でできる腹筋、背筋の運動がおすすめです。腹筋30回、背筋50回が基本ですが体力に合わせて調節してやるといいでしょう。

正座のすすめ

法事などでお寺の本堂に正座して読経を聞く事がありますが、時間が経っても結構多くの人の背中がシャキンとしているのがわかります。畳の部屋での習い事に書道、茶華道などがありますが、そこでの子供たちの姿勢を見るとたしかにみんな背中が真っ直ぐになっています。

これは骨盤の位置が正しく、坐骨が床について上半身を坐骨で支えているのです。『「朝30秒の正座」で腰痛が治る』という書籍など正座を勧める健康法が多くあるのは経験的に結果が出ているからに他なりません。 ちなみに悪い座り方というのは坐骨を斜め前方へ倒した状態になっているのです。ちょうど、ソファーで腰を前方にして背中を倒して座る状態です。

悪い座り方の弊害

午後の地下鉄で足を投げ出し腰を曲げお尻で座っているのか腰で座っているのかわからない座り方でスマホでゲームに夢中になっている高校生を見かけます。この座り方を続けているとどうなるでしょう。腰椎は後ろに曲がり、背中は丸みを帯び、首も前方にに突き出してきます。

当然腰椎から頚椎まで負荷がかかり続けます。大人になると慢性腰痛や頚椎症による様々な症状で苦しむことにもなりかねません。中には内臓にまで影響を与えます。子供のころは筋肉も靭帯も柔軟で症状が出ないので、こんな不自然な座り方をしていても気づかずに大人になっていくとしっぺ返しを受けることになります。

目だけでなく身体にも良くないと分かればもっと気をつけたいた思うのではないでしょうか。

まとめ

視力の低下と悪い姿勢は関係が深く、よい姿勢は自律神経の働きや頭脳の働きにも影響すると思われる。

目と本の距離が40センチと20センチとでは2.5ジオプターの負荷が余分にかかるということはあま理解されていない。

正座をして真っ直ぐな姿勢を体に覚えさせる。背骨を真っ直ぐにできない子は筋力が低下している可能性があり、背筋運動が効果的である。

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